「人生への恐れをなくすことを恐れよ」池上彰の世界はどこに向かうのか。書評
この本の「君たちが生きるヒント」という一節が心に響いたのでシェア。
学問を極めるには、すべてを疑ってかかれ
いくら権威のある学者の論文であっても、安易に信じてはいけない。
活発に討論せよ。遠慮することなく、仲間の主張にはんぱくせよ。
疑うことが目的になってはいけないのだけれど、世の常識を普通に受け入れて生きていくのはつらすぎる。
自分を生きる上で結果的に常識から勝手に外れてしまうものだと思うのだけれど、疑うチカラは大切だなぁと思う。
そっちの方が楽しい。
人生への恐れをなくすことを恐れよ
「僕は二十歳だった。それが人の一生の中でいちばん美しい年齢だなどと誰にも言わせまい」byフランスの作家・思想家のポール・ニザンの『アデン アラビア』の冒頭
「成人おめでとう」などとまわりの人から声をかけられても、表面的には「ありがとうございます」などと笑ってお礼を言いつつ、内面では苦悩と恐れ、葛藤を抱え、どうしていいか不安に苛まれている。青春とは、そんなものです。
来年、成人するが成人式に参加しようとは思わない。
成人がおめでたいっていう雰囲気が好きではなく、仕事をしていたい。
(ここまで生きてきた自分は思いっきり褒めるけれど。)
二十歳がめでたいなどとは日本の思い込みである。
二十歳まで生きれたことがすごいなら、何歳だって毎日お祝いすべきだ。
そんなことを思いながら生きている私にとって引用の言葉は心に響いた。
こんな風に冷めた考えをしててもいいよ。っと言われたような気分だった。
二十歳のわたしは、どうやって生きているのだろうか。
自分の中にいる声と一緒に生きているのならそれでいいなあと思う。
人生への恐れをもっていれば、自分の思想や行動に自省的になり、驕り高ぶることなく、大きな過ちをしなくなるのだと思います。
人生の恐れをなくそうと生きている人をたまに見かける。
私は恐れを抱えたままでもいいじゃないか。と思う。
世間が怖い。
人目が怖い。
だからなんだ。
恐れなんてなくなることはない。自分の声に耳をすませろと思う。
なんていう私も、親に先生に大人にほんろうされてばかりなのだが。
死んだ魚の目からでも見えるものはたくさんあるし、そんなわたしと一緒に進んでいきたいと思う。
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